ドルフィ・ドリームの首ジョイントの変更方法(旧素体&SD対応)〜GIGA版SD用首ジョイントを使用した場合〜
■はじめに
 アナウンスから手元に来るまで、えらい時間のかかったドルフィ・ドリーム(DD)。最初に来たのは、ホームタウン東京ドルパの会場で予約した素体とオプションヘッドでした。デフォルトでは、アイペイント用の禿げヘッドがついていたので、早速ヘッドを交換してグラスアイ用のヘッドにするぞぉと意気込んだんですが、初期の頃のSDよりたちが悪いほどヘッドの交換がしにくい構造でした。実際、頭部を引っ張って、首の部分でゴムをカンシで挟んで抜けないようにしてから、一旦Sカンを抜取って頭部を外し、新しいヘッドに再度ゴムを通してからSカンを付けるという大変さ。まぁ、そんな訳でSD用の首ジョイントをくっつけて、交換をラクにできるようにしてやろうってのが今回の目的です。

■用意するもの
 道具類:はさみ、デザインナイフもしくはカッターナイフ、ダイヤモンド・ヤスリ、アイベベラー(ボークスでアイサイザーとして販売されている球状やすり)、瞬間接着剤(セメダイン社PPXおよびゼリー状)、綿棒、型紙に使えるもの、カンシ、頭部用ゴム引き、3mm軸がOKなリューターがあれば、なおよろしい。他、首ジョイント(ボークス製でも良いが、今回は「もか」さんが原型から起こした首ジョイントを使用)。

■手順
1.オプションヘッドを購入した方は、先にオプションヘッドの蓋のバリをカッターナイフなどで削り取って、きちんと頭部に嵌まることを確認してください。ドルフィードリームのヘッドの中は、写真1のように首の部分に小さな穴が開いている形です。このため、首ジョイントパーツがきちんと収まるように穴を開けることが必要になります。首ジョイントの出っ張りにあわせた穴の型紙を作ります。ちょっとした厚紙を首ジョイントパーツに押し付けて、収まる穴サイズ採りをし、はさみで切り出してください(写真2)。ここまでが、下準備です。

 
写真1 ドルフィードリームのオプションヘッドの内側はこんな感じになってます。 写真2 GIGAのオリジナル首ジョイント。これに合わせた型紙が、下。

2.前項で作成した型紙を使って、写真3のように切り出す部分に印を付けます。この線の内側に沿ってデザインナイフやカッターで、やや小さめの穴を開けてください。穴が開いたら首ジョイントを当てて穴サイズを微調整して、きっちり収まるようにします。頭の内側部分との合いの部分に隙間ができないように、リューターなどでこちらも削ってください。写真4が切り出し作業と微調整がすべて終わった状態です。


写真3 鉛筆の線が印の部分。この線の内側を切り取ります。 写真4 切り取った後の穴
3.首ジョイントを接着します。首ジョイントには成型時の離型剤がついているので、きちんと接着されるようにあらかじめキャストクリーナーかアセトンなどで離型剤を落としてから使ってください。まずは、セメダインPPXのプライマー(もしくはLOCTITE 770)をヘッドの内側と穴の接着する部分に、綿棒を使って塗ります。これで、接着強度が増します。次に首ジョイントの接着面にゼリー状瞬間接着剤を付けてヘッドと首ジョイントを接着します。ゼリー状瞬着を使うことで、多少首ジョイントとヘッドとの間に隙間があっても問題なく接着することができます。(写真5)
完全に硬化したら、はみ出た部分をアイベベラーで削って、完成です。


写真5 接着したところ。はみ出ている接着剤などは硬化後にアイベベラーで削りとります。 写真6 すっぴん状態のオプションヘッド。ヘッドに自立パーツを貼り付ける必要はありません。
コンテンツ制作:2004年1月16日
改訂:2004年12月30日
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